影をひろいあつめて

毎日一言日記

寂しくない4-5

毎日日記を書くのはやっぱり難しい。あったことを事細かく全て並べ立てたって別にいいのだけど、そんなことをしてしまうのは周りに対して親切にしすぎだと思ってしまう。世の中との距離感を掴みながら生きることが大切だ。親切は前払いしておくといいが、帰ってこなくてもいいと思える分だけにしておくといい。大抵の親切は帰ってこないことの方が多いからだ。

12月23日仕事帰りに映画を見に行った。前に知らないおじさんと話をした時に「じゃあ次は映画を見に行きましょう」という話になって、何の映画を見ましょうか、と言ったら「映画なんて見るのはなんでもいいんですよ」と言われてしまった。そういう映画の見方もたまにはいいのかもしれない。私は見たい映画を見に行くために時間を開ける。

 

12月24日一年の中でこんなに心が踊るのはクリスマスくらいだ。いつもは憂鬱な朝の準備も機嫌よく済ませられる。母からのプレゼントはいつか欲しいと思っていた写真集だった。クリスマスに雪が降ることはこの頃ではだいぶ珍しいことのようになった。10年前はホワイトでないクリスマスなんてなかった気がする。