影をひろいあつめて

毎日一言日記

キャロルの後に

金曜日でもないのにミュージック・バーの戸を押し、二杯目のウィスキーを頼もうと「オールドフィッツジェラルドで」と言ったところで、足が痺れている事に気がついた。

慣れないヒールで足を酷使していると自分をいじめるのに慣れすぎてつい体を労るのを忘れてしまう。痛いと言わないと痛いことには気が付かないものだ。

家の事を大抵の時間は好きだけれど、家に帰りたくない時がある。帰る時間には早いと感じる時がある。低い室温を温めるための暖房代を気にしているのかもしれない。それはただの建前で、本当は寂しいのかもしれない。