影をひろいあつめて

毎日一言日記

インスタグラム駄文arc.1

起きたのは昼近くで、窓際のベッドは遮光カーテンのクリーム色に溢れる。汗ばんだ首筋は少し油と餃子の匂いがする、昨日はシャワーを浴びなかったからだ。ビールは苦労の味がするって上司が言う、だから苦いんだ。寝起きの口には苦労の味が広がる。ここはこの世界の真ん中で端っこのベッドルーム。カーテンの一つ向こうには間違いなく世間ってやつが広がっているけれども、まだ私はこの部屋に残った少しの秋を、保存しておきたいのだ。